【きみの体温】

ふと目を覚ますと、おでこに手を当てられていた。

「ん？起きた？」

頭はぼんやりするが、優しそうに笑う君の顔を見ていると、

身体が楽になっていくようだ。

「すこし落ち着いてきたね。おかゆ食べる？」

かすかに頷くと、待っててと言い残して部屋を出て行ってしまった。


さっきまで手を当てられていたおでこに、自分の手を当ててみる。

少しひんやりとした手の感触か残っているようだった。

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「君」は誰を思い浮かべましたか。

風邪の時は誰かいてくれるだけで嬉しくなりますね。







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