一枚のタオル 妄想 2021年06月04日 今日は雨が激しかったですね。 外を歩かなきゃいけない時、げんなりです。 【一枚のタオル】 「あー…降ってきたね」 「だなー、走るか!」 雨がぽつぽつと降り始めていたが、二人は構わず走りだす。 走るにつれて、だんだんと頭がしっとりと濡れていった。 二人は図書館の入り口でようやく足をとめた。 「ここで雨が止むまで休まない?」 「あ、ちょい待ち。このまま入ったら迷惑っしょ」 そう言って、彼は鞄からタオルを取り出した。 「ほい、拭いとけよ」 「助かるー」 髪を拭き、彼にタオルを返すと、彼もそのタオルで髪をガシガシ拭く。 その姿がなんだか色っぽくて、つい見とれてしまった。 …おっと、危ない危ない。 恋人未満の関係性を見るのが好きです。 にほんブログ村 PR